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SOUL INK

THE SHOGUN / Kirishima Jakuren

─ 声を捨てた将軍

かつて寂連は、稀代の軍略家として名を馳せた。
しかし、ある戦で味方の村を焼くという、致命的な誤ちを犯す。それが、すべてを変えた。

その日を境に、
彼の口は、二度と開かれることはなかった。
今や、彼は沈黙の眼差しと、
閃く刃のみで指揮を執る。

剣を抜くその瞬間、
風すらも、一瞬、息を潜めるという──。

THE SAMURAI / Kaburagi Genshin
侍:鏑木 玄真(かぶらぎ げんしん)

─ 主を救えなかった忠義の刃

主君が命を落としたその瞬間、
彼は、なお息をしていた。
忠義の象徴と讃えられたその男は、 以後、自らを恥じ、仮面の下に身を沈めた。
己の使命を果たせなかったその姿を、
もはや誰にも晒すことはできない。

それでも彼は、歩みを止めることはできない。
戦場から戦場へと彷徨いながら、
報われることなき償いを、
ただ静かに求めつづけている。

THE RONIN / Hanyū Sōgen
浪人:羽生 奏玄(はにゅう そうげん)

─ 守るべき名を捨てた、追放の末裔

血縁に裏切られ、謀反の罪を着せられた奏玄は、
その名を捨て、一族から姿を消した。

ただ一つ、消せぬものがある。
弟の刃が刻んだ、背中の傷痕。

それは痛みではなく、記憶である。
彼は今もなお、剣を研ぐ。
その刃を向ける時を、ただ静かに待ちながら。

THE ASSASSIN / Kiriko
刺客:桐子(きりこ)

─ 過去なき殺し手

人々は言う。
彼女の動きは、煙のように掴めぬものだと。
その名を知る者はいない。

ただ、ひとつの言葉だけが──
おそれと共に、ささやかれる。

桐子。

THE NINJA / Kagura no Kage
忍者 — 神楽ノ影(かぐら の かげ)

─ 主を裏切った影

幼き日より、「見えぬ者」となるよう育てられ、
神楽は、主君のために影として生きてきた。

だがある日、知ってしまった─
己がその手で、一族を滅ぼしていたことを。
その夜、彼は闇へと消えた。
残されたのは、沈黙と、ひと筋の煙だけだった。

いまや神楽は、闇より現れ、
その刃を振るう。
それは、復讐ではない。
ただ、償いのために─。

THE MONK / Myōgen
僧侶:(みょうげん)

─ 祈りへと転じた刃

かつて彼の刃が、若き者の命を奪った。 その者は、名誉のために斬られることを望んでいた。 だが彼にとって、それは“勝ち”ではなかった。 その日を境に、彼はすべての戦を捨てた。 刀を置き、名を捨て、ただひとりの僧となった。 内なる混沌を鎮めるため、彼は今も念仏を唱える。 だがその眼には、いまだ嵐が宿っている。 導きを求め、 過ちに沈み、 それでも、祈りの中に生きている。

THE OIRAN / Tsuki-gasumi
花魁:月霞(つきがすみ)

─ 月も霞も触れられぬ定め

かつて、月のように儚く、美しい―
伝説の花魁がいた。
夜が深まるほどに、その気配は薄れ、
夢のように、静かに遠のいていった。
いまもその名は、
ほのかに漂う香のように、

ひとからひとへと語り継がれている。


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